大和絵画家 森村宜稲・宜永・宜高 やまと絵 三代展
名古屋栄 大和絵美術館 森村記念館
森村宜稲・宜永・宜高 三代展
2019年10月23日(水)より
名古屋栄 大和絵美術館 森村記念館では、2019年10月23日(水)より11月4日(月/祝)まで、特別展として「大和絵画家 森村宜稲・宜永・宜高 やまと絵 三代展」を開催いたします。
・ 森村記念館について
森村記念館は、名古屋栄にある大和絵画家である森村宜永の住居跡に大和絵の美術館として開館いたしました。
・ 森村宜稲(よしいね/ぎとう)・宜永(よしなが/ぎえい)・
宜高(よしたか)について
名古屋で三代続く大和絵画家。
・ 大和絵(やまと絵)について
伝統的な手法で描かれた日本画
・ 森村記念館の大和絵講座について
現在、森村宜高は東京と名古屋で伝統的なやまと絵の絵画方法を教える大和絵教室を開いている。
・ 東京 大和絵教室「稲香画塾」(とうこうがじゅく)
・ 名古屋 大和絵教室「稲光画塾」(とうこうがじゅく)
・ 森村宜稲(1870年~1938年)について
漢学者宜民の子。
幼い時から絵に秀いで日比野白圭、木村金秋に学ぶ。
御歌所寄人となった同郷の書家大口周魚と書や和歌を通じて交流が始まり、その縁から上京する機会を得て、財界の雄益田鈍翁の家族や華族子女などに絵を指導。
また明治神宮絵画館に画家80人の一人として絵が奉納されている。
余技として茶道具とともに、交流の書簡などを展示。
主たる展示作品:
春秋屏風、山縣有朋讃 藤花図、盆踊り図、富士山自画讃ほか
・ 森村宜永(1905年~1988年) について
宜稲を継いでやまと絵を学び、東京美術学校では松岡映丘に師事、新しいやまと絵を追求した。
敗戦後には古典絵画が見捨てられるなかで、かたくなにやまと絵の手法や情感(線、余白、平面、季節の移ろい、余情、有職故実、時代考証など)を守りながら、現代に通じる絵を追求。
演出家吉田直哉によるNHK大河ドラマ「源義経」などに劇中画を依頼され制作。
主たる展示作品:
昭和41年「源義経」劇中画
・・壇ノ浦合戦、台本、風神雷神図ほか
・ 森村宜高(1941年~ )について
宜永を継いでやまと絵を学び、 昭和63年に森村記念館を開設。
復古やまと絵派を中心に茶道美術展示、伝統文化講座を開設。
30年以上に亘り平安時代完成当時の絵巻再現を続け、古典やまと絵技法の王朝絵画を創作。
「吉備大臣入唐絵巻」が来年完成予定。
主たる展示作品:
伴大納言絵詞上巻(平27)
光明皇后 法華寺縁起絵巻(平21)ほか
伊勢神宮図下絵
大須演芸場こけら落とし絵巻(平25)ほか